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2024年7月30日

「Gibson Les Paul」の種類や特徴についての解説

今回はレスポールの各モデルの特徴や違いについて解説していきます!


■レスポールとは
Gibson社が1952年に「レス・ポール氏(レスター・ウィリアム・ポルスファス氏)」のアーティストモデルとして発売したギターです。
Gibson社はこれまでバイオリンと同じボディ内に空洞の構造を待つ”ホロウボディギター”を生産していましたが、「レスポール」ギターはボディ内に空洞を持たないGibson社初の”ソリッドギター”でした。
「ハイフレットが弾きやすいようボディの一部を取り除いたシングルカッタウェイ」「バイオリンと同じくボディの表面がカーブを描いている=アーチドトップ」のボディに、フロントとリアの2つのピックアップが搭載され、ボディとネックを接着した”セットネック”と呼ばれる構造を基本としています。

■主なモデル

Les Paul Standard レスポール スタンダード


レスポールスタンダードは1958年に登場しました。
当時ボディカラー*は「チェリーサンバースト」と呼ばれる現在ではお馴染みのカラーで仕上げられています。
レスポールスタンダードはエレキギターの代表機の一つとされており、今日「エレキギター」「レスポール」といえばこのレスポールスタンダードのイメージが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょう

スペックはメイプルトップ/マホガニーバックのボディにフロント/リア2つのハムバッカーを搭載、ローズウッド指板、指板のポジションに応じてはめ込まれたディッシュインレイ(皿をモチーフとしたインレイ)ポジションマーク、指板とボディトップにはそれぞれに沿って縁取られた装飾のバインディングが施されています。

*…現在ではチェリーサンバーストのみならず様々なバーストカラーや単色のソリッドカラーもカラーラインナップに用意されています。

Les Paul Custom レスポール カスタム


レスポールカスタムは1954年に上位モデルとして登場しました。
ボディカラーはブラック若しくはホワイトのグロス仕上げで、ハードウェアはゴールドで統一されています。
また、ヘッドに「スプリット・ダイヤモンド・インレイ」と呼ばれるインレイが入っていることもポイントです。


スペックは1954年から1968年まではボディがマホガニーのみで構成されており、1968年製からはメイプルトップ/マホガニーバックのボディとなっています。なお現在は両方のスペックのレスポールカスタムが販売されています。指板はエボニーで、マザーオブパール(白蝶貝)のブロックインレイポジションマーク、ボディトップ/バックとヘッドトップに多層バインディングが施されています。

Les Paul Classic レスポール クラシック


レスポールクラシックは1990年に1960年代のレスポールをベースとしてピックアップカバーを外すアレンジを施しよりロック志向のレスポールとして登場しました。
クラシックという名前からすると伝統を重んじたクラシカルなモノといったイメージがわくかもしれませんが、レスポールクラシックは”モダンレスポール”という立ち位置です。

基本的なスペックはレスポールスタンダードをもとに、ボディトップのメイプルが杢目の入っていないプレーンメイプルトップとなっています。そしてレスポールクラシックのアイコン的なピックアップはカバーを外し黒とクリームのゼブラカラーとなっています。
また、外観からはわかりませんが、通常レスポールスタンダードには採用されないボディの中に空洞の箇所を作って軽量化を図る”ウェイトリリーフ”が施されています。

Les Paul Junior / Special レスポール ジュニア / スペシャル


レスポールジュニアは1954年に学生でも手が届くスチューデントモデル、入門機として登場しました。
レスポールジュニアの特徴は何といっても、表面がフラットなボディにドッグイヤータイプのP-90ピックアップがリアに1基搭載されていることでしょう。ブリッジもバーブリッジが採用されコンパクトにまとめられています。

レスポールスペシャルは1955年にレスポールジュニアのアップグレードバージョンとして登場しました。レスポールジュニアと異なる点は、P-90ピックアップが2基と、T.O.Mブリッジが搭載されていることが大きなポイントでしょう。

1958年にはハイポジションでもスムーズな演奏が行えるようジュニア/スペシャルともにダブルカッタウェイ仕様に変更されます。
いずれもコストカットを目的に施されたアレンジですが、これらのアレンジがレスポールジュニア/スペシャルという輝く個性を持ったギターを誕生させました。

Les Paul Deluxe レスポール デラックス


レスポールデラックスは1969年に登場し、P-90サイズのピックアップキャビティの収まるハムバッカー=ミニハムバッカーを搭載したモデルです。発売当時カラーバリエーションはゴールドトップのみでしたが、1970年以降はチェリーサンバーストをはじめ様々なカラーが追加されました。

Les Paul Studio / Tribute レスポール スタジオ / トリビュート


レスポールスタジオ/トリビュートはレスポールスタンダードそのものの廉価版として登場しました。初登場はスタジオが1983年に登場しました。
レスポールスタジオ/トリビュートはMade in USAでありながら音や演奏性を損なわないポイントをコストカットしたギターです。
廉価版といえど、メイプルトップ/マホガニーバックというレスポールスタンダードと同様のスペックでサウンドの要となるピックアップも上位機種と同じものを搭載しており、ジュニア/スペシャルとは異なったレスポールスタンダードを正しくリーズナブルにしたギターと言えるでしょう。

■最後に
いかがでしたでしょうか。
今回はレスポールの基本的なモデルたちをご紹介させていただきました。
レスポールといっても細かく見ていけば様々な違いがあり、それぞれGibson社の歴史を作ってきた個性に富んだギターたちです。
レスポールにしかないサウンド/カッコよさ/ロマンは演奏性を差し引いても余りある魅力に溢れています。
ストラトシェイプをメインで弾いている筆者ですが、いずれ自分の生まれ年のLes Paul Customを手に入れたいと、毎日入荷してくる楽器達をチェックしています。



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