お知らせ・ブログ
管弦屋からのお知らせや楽器大好きなスタッフによるブログをご紹介

ブログ
2024年12月5日

Gibson “Les Paul Standard” の誕生とその歴史



こんにちは!
今回はエレキギターを代表する機種「Gibson レスポールギター」の歴史と、その代表的なモデル「Les Paul Standard」の誕生についてご紹介します!


画像引用元 : https://www.fendercustomshop.com/series/vintage-custom/vintage-custom-59-esquire-time-capsule-package-maple-neck-faded-natural-blonde/


『Gibson Les Paul』は、1949-1950年に「Fender」から発売されたソリッドギター『Esquire』『Broadcaster』の人気と成功の高まりに対する Gibson 社の返答として、かつて Gibson にソリッドギターを提案した、「レス・ポール氏 (当時のポピュラーミュージックシーンにおけるトップアーティスト)」とのタッグで1952年に誕生しました。

今となってはエレキギターと言えば、「空洞を持たないボディに弦が張られたギター」というイメージが一般的かと思いますが、その当時エレキギターはボディのほとんどが空洞でバイオリンのようなトップのカーブを持った、現在の”フルアコースティックギター”が一般的でした。
その為、当時このソリッドギター”Les Paul”が発売されたとき「イノベーションの塊!」と広告されるほど奇抜でユニークな存在だったのです。




画像引用元 : https://gibson.jp/news-events/5833


■ “Gibson Les Paul”の最初のバージョン『Les Paul Gold Top』 1952年
最初のバージョンの 「Gibson Les Paul 」は、Gibson が1946年にすでに発明していた別名”ソープバー = Soap Bar”と呼ばれるシングルコイルの「P90」 ピックアップを搭載し、ブリッジは Gibson L5 などの既存の他のモデルで使用しているものと同様「トラピーズ・テールピースブリッジ」を搭載していました。
フィニッシュは Gold のみのラインナップでした。

現在のレスポールのイメージからすると、外観も大分異なり、いくらか上品な雰囲気です。


1953年中にトラピーズ・テールピースブリッジは様々な理由から「ラップアラウンドブリッジ」に置き換えられます。
その為1953年に製造されたレスポールには個体によって上記2つどちらかのブリッジを搭載した個体が存在します。

「ラップアラウンドブリッジ」も1953年と1954年では厚みが異なり、1954年の方が厚みが増しています。

1954年には、最初のモデルに対してヘッド角の傾斜が17°に変更されます。



画像引用元 : https://guitareuroshop.com/guitars/gibson-les-paul-vs-sg/

■『Tune-o-Matic Bridge』の発明 1954年
1954年、テッド・マッカーティは「チューン・オー・マチックブリッジ」を発明し、1955年に「Les Paul Gold Top」に搭載されました。

それまでの「ラップアラウンドブリッジ」は弦の振動がボディへダイレクトに伝えられる利点はあるものの、オクターブ等調整できる範囲が限られており、その弱点を克服した「チューン・オー・マチックブリッジ」はまさに革新的でした。
以降「チューン・オー・マチックブリッジ」は、レスポールギターの標準的ブリッジとして現在も使用され続けています。



■『ハムバッカーピックアップ』の発明とレスポールへの搭載 1955-1957年
1955年、ピックアップのノイズ (ハム) を減らすという目的のもと、ギブソンのエンジニア「セス・ラバー」は「ハムバッカー」として知られる「ダブルコイル・ピックアップ」を設計しました。
ハムバッカーは1956年にラップ・スチールギターに初めて搭載され、レスポールにはその翌年の1957年に搭載されました。



最初期のハムバッカーは、ピックアップの裏側に貼られた特許出願中の意味の“Patent Applied For”の頭文字をとって”PAF”と呼ばれており、そのサウンドは”極上のトーン”と評され、今尚世界中で様々なメーカーからPAFをモチーフにしたハムバッカーピックアップが作られ販売されています。



■『Gibson Les Paul “Standard”』の誕生 1958-1960年
1958年、それまでのGoldフィニッシュを纏った Les Paul は “Les Paul Standard” に改称され、レスポールギターとして想起される伝統的なチェリーサンバースト仕上げでリリースされました。
1958-1960年のレスポールスタンダードはその仕上げから『バースト (Burst) 』と呼ばれています。


この 3 年間のギターの仕様の違いは僅かで、例えばネックの厚みは1958年には厚く、1960年には薄くなっています。
1958年のメイプルトップは杢が少ないプレーンメイプルが使われており、1959年のものはフレイムメイプルでもフレイム杢が最も強く出たものが使われていたとされています。

これが1959年のレスポールが特別だとされる理由です。



■ Gibson Les Paul の生産終了と 『 Gibson SG 』の誕生 1960-1961年
1960 年当時、レスポールの重量はエレキギターとしては重く、伝統的なシェイプは時代遅れで、価格も高価なものというイメージがもたれており、ストラトキャスター、ジャズマスター、フライング V、エクスプローラーなど他の機種に市場のシェアを奪われていました。

こうしてレスポールギターは、その後継者として1961年に誕生した『Gibson SG』に置き換えられることとなります。

SGは当初「Les Paul」という名前で発売されましたが、後に Gibson社とレス・ポール氏との契約が解除されたことにより”ソリッド・ギター”から頭文字を取って「SG」という名称へ変更されました。

これ以降 Gibson Les Paul は1968年まで市場から姿を消すこととなります。



画像引用元 : https://www.digimart.net/vintage/article/2013102506/06.html#1968


■ Gibson Les Paul の人気の再燃とレス・ポール氏との再契約 1960年~
1960年代半ば以降、数々のギタリストの使用により人気が再燃した Les Paul は、その需要の高まりを受け1967年にGibsonがレス・ポール氏と再契約を結んだことで、1968年に再び市場に姿を現すことになりました。




いかがでしたでしょうか。
今回のブログで少しでも「面白い」「ためになった」と思っていただけたら幸いです。




愛着のある楽器を売るなら「管弦屋」!

ご納得のいく査定でがんばらさせて頂いております。

大事にご使用されてた楽器を次のユーザー様につなげる使命感も他店には負けません。

全国対応可能です。買取方法は宅配や出張など様々。お客様の一番よい方法で対応させて頂きます!

もちろん費用は全て無料でございます!お気軽にお問い合わせください。

査定のご依頼はこちらのURLから!
https://gakki-kangenya.com/contact/




楽器買取の管弦屋(かんげんや)ではLINEでの査定もやっています!

お友達登録は↓こちらのQRコードよりご登録ください。



もちろんLINE査定も無料です!

お家に眠っている楽器などございましたら、お気軽に申込ください!

お電話での買取・査定のご依頼はこちら 0120-946-145
簡単!事前査定はこちら
© 2025楽器買取の管弦屋(かんげんや)